小人と靴屋
昔、むかし、あるところに真面目な靴屋がいました。
靴屋は毎日真面目に働いてるのに、だんだん貧乏になってしまい、
とうとう一足分の靴の革しか残らなくなりました。
「あぁ、これで靴を作るのも最後か」
靴屋はその革を靴の形に切って、その日は眠りにつきました。
次の日の朝、目を覚ました靴屋はビックリです。
なんと靴が一足出来上がっていたのです。
その靴はとても素晴らしい出来だったので、とても高い値段で売れました。
靴屋はそのお金で、2足分の革を買いました。
そして、その革の靴の形に切ったところでまた眠りにつきました。
すると次の日の朝にも、立派な靴が二足出来上がっていました。
2足の靴が4足になり、この4足が8足とどんどんと増えていきました。
おかけで靴屋はすっかりお金持ちになりました。
ある日、靴屋の奥さんと一緒に一晩中起きていることにしました。
すると夜中にどこからか裸の小人が2人現れたのです。
2人の小人が素晴らしい靴を作り上げていたのです。
次の朝、あの裸の小人たちにお礼をしようと、靴屋は靴を、奥さんは服を2人分作り、次の夜に置いておきました。
すると小人たちは大喜びで、服を着てそこら中を飛び跳ねながら歌いました。
そして外に出て行き、二度と現れませんでした。
小人たちはいなくなりましたが、それからも靴屋は売れ続けて、幸せに暮らしました。
おしまい。
コロナのこの時期に、ほっこりする世界の昔話でした。
こんな時期だからこそ、皆様と協力して靴のお手伝いができればと思います。
そして必ず乗り切って行きましょう。
皆様の小人 ikazO