デジタル化の中でのアナログ。
つい最近面白い記事を見つけました。
見つけたのは最近ですが、
記事そのものは1年以上前なのはご了承ください(笑)
車の話です。
「アルミテープチューン」というものをご存知でしょうか?
ボディにアルミテープを貼るだけで空力値が良くなる、というものです。
目には見えませんが空気は流体なので、車にとって空力は非常に重要です。
それがテープを貼るだけで?そんなバカな、という話です。
昔から車のチューニングアイテムは(とりわけ安価で簡単にできる物ほど)眉唾物が多く、
「プラシーボだよ(笑)」で済まされる物がよくありました。
では何故これが話題になったかと言うと…
なんとあの「世界のトヨタ」がこれで特許を取得したからです。
あのトヨタが?こんなもので?驚きました。
原理は、走行中に帯びる静電気が空力の邪魔をしているので、
アルミテープで放電させてやる(特に樹脂パーツ)、というものです。
空力値が良くなる事により、
高速走行時の車体の安定、
燃費の向上、
風切り音の軽減等が見込めるそうです。
面白いと思ったのはこれからです。
風洞実験やコンピューターが弾き出すデータと、
実走データとで、僅かだが昔からいつも埋まらない「何か」。
その「何か」の原因が静電気ではないかと見つけ出したのは、
テストドライバーの鋭い「感性」と、
どんな些細な事も蓄積してきた開発技術者の「経験」という、
全くのアナログだったのです。
色々な物のデジタル化が進む昨今、
ものづくりニッポンを支える、
容易には真似することのできないアナログな技術力。
素晴らしいと思いました。
デジタルの世の中になればなるほどアナログは際立つ、そう思うのは私だけでしょうか?
tak