梅雨の革小話を一つ。
とうとう梅雨がやってきました。
雨で濡れたり、急に寒くなったりと、体調管理も大変ですね。
革に関しましても、鞄や靴等、水をはじく防水革を使ったものや、洗ってもかたくならない、色移りしないというウォッシャブルレザー等、この時期大活躍の革もあります。
そこで今回は、天然のウォッシャブル革といわれるディアスキン(鹿革)をご紹介します。
鹿は、実は日本人にとても馴染みの深い素材で、古くは武具として弥生時代から始まったとも言われています。
特に昔は足袋の素材として鹿革が用いられていたそうです。
印伝と呼ばれる、ディアスキンをなめして漆で模様を施した日本の伝統工芸品もあります。
このディアスキン、とにかく肌触りが柔らかいのが最大の特長で、湿気に強く、通気性が高いところから、湿気の多い日本においては最適の素材です。
通気性にも優れていて、着用しても蒸れにくいので手袋の素材としても多く使われています。
水に濡れてしまっても油分が失われることがないので、安心して雨の日も使うことができる素材なのですね~
梅雨の革小話でした。
ikazO